クトゥルフ神話TRPG
クトゥルフ神話を題材としたコズミックホラーTRPG。
原題は「Call of Cthulhu」(coc)だが、現在は「クトゥルフ神話TRPG」で販売されている。
内容としては他のTRPGとは違い、プレイヤーキャラクターが特殊な能力を持っている訳でも、モンスターを真っ二つにできるような武器も無い。
あくまで日常に潜む宇宙的恐怖と対峙し、それらを回避しながら問題の解決に向かっていくようなゲームである。
のだが、モノによってはその恐怖を倒せる場合もある。
システム自体が荒く作られている為、KPによってシナリオ進行や難易度などががらりと変わる。
クトゥルフ神話とは?
特徴
神話的存在
弱いものならばなんとか倒せはするだろうが、大半の神話生物なら正面から立ち向かうのは無謀ともいえる。
見ただけで精神を壊されてしまうような恐怖を与えるものもいる。
宇宙的恐怖
冒涜的、名状しがたいなど言葉で言い表せぬ恐怖感の総称。
宗教的なものが多いのであまりピンと来ないかもしれないが、自分が信じていた現実が一瞬のうちに侵され砕かれてしまうような、そんな感覚だと思ってる。
驚いたというよりもゾッとした、背筋が凍るなどそのような恐怖
よく死ぬ
割とさっくりと死ぬ。
クロックタワーくらい死ぬ、神話生物と出会ったら死を覚悟するのをお勧めする。
武術系のスキルを取っていたとしても死ぬときは一瞬、ダイスすらなく死ぬ時もある。
正気度ポイント(SAN)
怪異に出くわす度に正常でいられるかのチェックが入る。 一定以上減ってしまうと、一時的な狂気状態、もっと減ると長期的な狂気状態となる。
0になると精神的に死ぬ。 一生、精神病院から抜け出す事が出来ないだろう。
基本的には減る一方なので、SANの低いキャラは発狂しやすく死にやすい。
ロールプレイでなんとかなる場合もあるが、多いに越した事はないだろう。
リンク
現在、青空文庫でラブクラフト ハワード・フィリップスのクトゥルフ神話が無料で公開されているので宇宙的恐怖を知りたい方はこちらを読んでみよう。青空文庫 著作権の消滅した作品と、自由に読んでもらってかまわないとされた作品を集めたサイトです。
感想
いいところ
プレイヤーが何らかのアクションする場合、ほとんど1D100のダイスで遊べるのも魅力の一つ。
現代日本のシナリオや追加サプリなどもあるので、あまり知識を求められる事が無い。
探索技能を使い、謎解きのように進められるのも楽しさの一つ。
あんまり良くないこと
プレイヤーの行動をそのまま許す場合や、許さない場合など舵取りが必要となる。
クトゥルフ神話についての見解の違いでもめ易い。 ルールが曖昧な分、受け取り方が変わる箇所もある。
折り合いのつかぬ相手だと気苦労が絶えないかもしれない。
総評
特にPLなんかはダイスも単純で振りやすく、コツを掴めば探索技能をガンガン使えるようになるのでダイスを振ってキャラクターをロールプレイする余裕が生まれやすい。
KPの負担が少し大きいかもしれないが、まず初心者向けのシステムだと思います。
2015/10/04