第三回 探索者の心得
探索者とは一体何か?
そう難しい事ではありません、あなたがクトゥルフ神話TRPGの世界で遊ぶために作られたキャラクター、あるいは分身のようなものです。
ですが、それは必ず『あなた』である必要はありません。
仮想の世界を生きる住人と捉えても構いませんし、キャラメイクで作ったキャラでも構いません。
ここでは探索者の目的や指針などを書いていきます。
探索者の目的
基本的に探索者は平穏な日常を生きてきた人間です。 それがある日いきなり神話的事象に巻き込まれたり不可解な事件に遭遇してしまうのです。 あなたは元居た平穏な日常に帰る為、事件や謎を解いていくでしょう。
KP(キーパー)の裁量やシナリオによって変わりますが、上手く立ち回ればその死亡率を抑える事はできます。
あなた=探索者ではありません
あなたの作ったキャラクターはあなたではありません。ですので、あなた自身が気がついたこと、または知っていることを反映させることは出来ません。
上手くキャラクターを動かし、ヒントやひらめきを用いてキャラクターが気がつけるように誘導してください。
難しい場合はKPに相談してみるのも一つの手です。
死ななければ良いのか?
死ななければ良い、というわけではありません。あくまでPC(キャラクター)は探索者なのです。 事件の解決や物語を進めるのに動き回ったり、考えなければなりません。
死なないように立ち回り、事件の全貌を明らかにする。
これがあなたの目標です。
死にたくないので動きたくない!
それもあなたの探索者がそのようなキャラ付けならば仕方がないのかもしれません。
ですがこれはあなただけのゲームではなく、誰かと遊ぶためのゲームです。
周りの人と一緒に協力して生き残ってください。 あとクトゥルフでこれは死亡フラグです。
KPは敵ではありません
KPは時に凄惨な事件を起こして物語を動かしはしますが、悪意があってのことではありません。推理や探索を楽しませるために物語を動かしているだけです。
そこを忘れないようにして頂ければ幸いです。
探索の心得
KPは嘘は付かない
嘘は付きません、PCに情報が足りずにはぐらかす事はありますが。基本的には問われた事に対しては答えてくれますし、技能が必要ならば技能ロールを求めてきます。
気になったことはKPに聞いてみてください。
ですが情報が欲しいからといって、KPにリアル言いくるめをするのはやめましょうね。
行動について
たとえば探索で紙切れを見つけました。KP「紙にはこう書かれている」 と教えてくれたとき、あなたにはいくつかの行動余地があります。
1.紙におかしなところがないか<目星>をする
2.おかしなところがないかKPに尋ねる
3.裏を確認する
結果的には同じ事を教えてくれるでしょう。
ですが、もしかしたら時と場合によっては別の答えを教えてくれるかもしれません